◎紅原ラン(♀)
背の高い小学生の女の子。
普段はおとなしく争いを好まない。が、温厚なわけでもなく、必要な喧嘩はきっちり買う。
人間に対してやや隔意があり、人外存在への親和性が高い。もちろんその中にはメダロットも含まれる。パートナー達を大切に思っているが、「普通」以上の感情を持つことも……?
指揮官としての能力は高くロボトルの腕前は割と良い。代わりにメダロットそのものへの習熟度はほとんどなく、機械工学面からの攻撃には脆弱。
○ナイト/メタルビートル(♂)
ランのメダロットであり、一番のパートナー。
メダルごと機体を捨てられていたところを拾われ、ランに与えられたことにより出会った。
過去の記憶を失っている、メダルの銘が潰れているなど妙な点が多い個体。
とはいえ普通に生活を送る分には良識があり、人間に寄り添う姿勢を見せる。KBT型にしては十分すぎるほどできた人格だと評されることすらある。
機体性能は旧式のそれだが自分で考えて切り抜ける力が高い。タイマン、チームはもちろん、正真正銘の自分一人だけでも十分すぎるほど戦うことができる。
○ルーク/ジュウーク(♂)ーカブトメダル
ランのメダロット。どこかの研究室から持ち出された(盗まれた)機体。
メダロットとしても精神がかなり未熟で、常識や自制といったものが薄い。
自分をしっかり見て認識してくれる人を好む。そうでなければ芯から信頼することはない。
新型ナンバーということもあり機体性能は最も高く、特に破壊力は随一。代わりに避けられない隙が発生する弱点もあるためにタイマンよりもチームバトルで真価を発揮する。
○シュガー/クロトジル(♂)ーカブトメダル
ランのメダロット。お土産として買い与えられた機体。
人懐っこく一途で遊ぶことが大好き。親しい相手に対して非常に友好的に振る舞う。
幼い人格ではあるものの簡単な礼儀はわきまえている出来た子。場合によってはやることをやるのである意味一番被害が出る可能性がある。
KBT型エントリーモデルということもあり戦闘性能は標準的。性格も相まって、良くも悪くもメダロッタ―の技術に素直。
○エリー/ブラックビートル(♀)ークイーンメダル
ランのメダロット。元は野良だったがスカウトして仲間入りした。
女性的でありながらも厳しく苛烈な性格。しっかりと自我を持ち、気に食わないことには全力で歯向かう気概がある。
野良時代に多くの荒事を経験しており、思考や行動がやや物騒。
とにかく攻撃に特化した紙装甲機体でバランスは悪い。が、火力に加え立ち回りと技術で押し通す実力者。勘と読みで被弾を避ける分ルークよりも単騎性能がある。
○アリア/ブラックスタッグ(♀)ームーンメダル
ランのメダロット。絵柄に惹かれてメダルを購入された。
本来は完全支援向けのメダルであるが、エリーに強い羨望を抱いており、彼女の隣に立って引けを取らない機体であるブラックスタッグにかなりの執着をみせている。
本来は好戦的ではなく、夢と憧れにときめく少女のような性格。
適性が全くあっていないセッティングであるため、ロボトルは非常に弱い。射撃機体であるKBT型たちとの殴り合いにすら負けるレベル。それでもブラックスタッグとして立つための努力をやめることはないようだ。
○セイゲツ/サンジューロ(♂)ークワガタメダル
ランのメダロット。元は野良であったが自分の意志で仲間入りした。
ゆったりした性格で風情を好む。月の出る日に抜け出して屋根の上を散歩する、文学を楽しむなどいい意味で機械らしくない『粋な』機体。
ランとは不思議と波長が合い、ナイトと同等以上のコンビネーションを見せることも。
強力なコマンダー効果と右手一本で戦場を荒らす戦闘の達人。余程の危険的状況ですら左手の刀は使われることがなく、使用を指示しても頑なに拒む。
◎ヤツザキ(♂)
強面の青年。服装によってはカタギに見えなくなる。
人間でもメダロットでも構わず叩きのめせる程度の戦闘技能を持つ。
愛想は基本的に無く冷淡な仕事人。普段はセレクト隊や警察、探偵とも違うトラブル解決エージェントとして行動している。
ロボトルの腕は悪くはない。どちらかというならメダロッタ―本人が戦った方が強いレベル。
○サルビア/ブルースドッグ(♂)ードッグメダル
ヤツザキのメダロット。一般人相手の情報収集兼ロボトル要員。
街中でも特徴にならない機体としてブルースドッグが選ばれている。努力家であり、ロボトルのことからメダロットならあまりやらなさそうなことまで、様々な知識・技術を多数吸収している。
影に日向にマスターを支える忠犬。……内心では普通のマスターとメダロットのように甘えてみたいなぁとも思っている。
○マツバ/ヘッドシザース(♂)ークワガタメダル
ヤツザキの予備メダロット。サルビアのみでは解決困難な事態に陥った時の保険として備えられており、普段は起動されていない。一機体として運用されるよりもサルビアにヘッドシザースのパーツを使われることの方が多い。
ほとんど起動したことがないために自我がまだはっきり存在していない。
◎多々良ツバナ(♂)
とても大柄な高校生くらいの少年。
鋳造関係に造詣があり、自分でものを作ったり手入れを請け負うことを生業にしている。メダロットには直接関係ない分野のものなのでこの世界ではやや持て余し気味。
機械にも他人にも興味が薄く、交友関係は狭い。唯一パートナーのチガヤだけは傍に置き続けている。
ロボトルの腕は平凡。自分が武器を持って戦う方がずっと早いのにと思う程度。
○チガヤ/ティタンビートル(♂)ーデビルメダル
ツバナのメダロット。普段はツバナに付き従っている、
ほとんど能動的に動かず機械的。自我がないわけではなく、彼の個性によるもの。
普通のメダロットと比べればかなりの巨体だが、ツバナと並ぶと普通の縮尺に見える。
◎先崎ヒビ(♀)
小柄で元気な高校生の女の子。
子供やメダロットと一緒に遊ぶことになんのためらいも持たず、放課後や休みの日によく公園ではしゃいでいる様子が見られる。
指示を出すのがかなり下手で、メダロッタ―としての腕は下の方。
○ティコ/ライノラッシュ(♂)ーイージスメダル
ヒビのメダロット。よく両腕を換装されるので純正でいることは少なめ。
たまにヒビや子供たちを乗せて遊んでいる姿が見られる。
◎黒曜ヤヨイ(♀)
老成した表情をする小学生くらいの女の子。
皮肉、当てこすり、スラングといったあまり人に好かれない言動が多い。嫌いな相手はもちろん好きな相手に対しても年相応な言動をすることは皆無。
絵や文章を創作するのが上手くいくらか仕事として持っている。匿名で書いている上に非常にアンダーグラウンドなものも多く手掛けており、日の当たる場所での知名度はかなり低い。
○ビート/ゴーフバレット(♂)ースカイメダル
ヤヨイのメダロット。撮影器具を片手に空を彷徨っている様子がよく見られる。
情報・資料収集の助手の役目を負っており、やれることはなんでもされる。
パーツの都合上ゴーフバレットが一番手軽なので基本はそうなっているが、頻繁に換装されたり剥かれたり女型ティンペットにはめられたりする。
そんな扱いのためか性格はややスレ気味。
◎ディード・W(♀)
浅黒い肌の高校生くらいの女の子。
素敵なお嫁さんに憧れており、日々自分磨きの修行をしている。
お洒落や勉強はもちろんメダロットの知識も深めている。あくまで手段のひとつでなのであまりディープなものは知らないが、それでも生活を送る分には十分すぎる程度。
メダロットは隣人として接しており、ロボトルはやりたがらない。
○ブーケ/リリーマドンナ(♀)ーハンターメダル
ディードのメダロット。
ディードの友人であり、トレーナーのような存在。運動や食事のサポート、客観視点からの指導でマスターを助ける。メダロットより人間の方に詳しくなる程度に近くに寄り添っている。
いつかディードがお嫁に行ったら一緒に行くのだと思っている。し、恐らくそうなる。
◎テンガク(♀)
奇抜な髪形をした女性。
夜になると路上やクラブハウスで演奏するミュージシャン。メンバーは不定であり、人間とバンドを組むこともあれば自分以外全員メダロットで敢行することもある。
芸名としてテンガク、天楽ミソノを名乗っている。本名は楽田ミソノ。
ロボトルはやるにはやるが音楽に傾倒しているので強くない。たまの息抜きや交流になればいい、程度の認識。むしろパーツを持っていかれる危険がある分積極的にはやらない。
○エール/クライバンシー(♀)
テンガクのメダロット。バンドの一員。
喋っただけで金切声になる程度には発声機能がいかれている。当然歌も自動的にとんでもないことになるので演奏では楽器を担当している。
他のメンバーが見目のいいひとばかりなので、歌えないことも合わせてコンプレックスになっている。だが音楽に対する真摯さは随一であり、一番かわいい(かっこいい)と思うファンもそこそこ以上にいる。
○チア/サーキュリス(♀)ーハートメダル
テンガクのメダロット。バンドの一員。
初見の相手を引っ掛ける要員であり客寄せ担当。かなり効果的で最もファンも多いが、当人はできれば実力で評価されたいな……と思っている。
ボーカルの位置につくことが多いが、ほとんど人間と変わらない機体形状なので多くの楽器を扱うことができる。
○スイート/スィーカマー(♀)ーメロディメダル
テンガクのメダロット。バンドの一員。
クールな佇まいと曰くありの機体モチーフからチアとは別方向にファンが多い。
自分のすることを第一にしようとするので人によっては冷淡な印象を抱かせる。だが、表に出さないだけで気づかいや優しさというものもしっかり持ち合わせている。
ボーカルの他、飛行型であることを生かして演出を担当することもある。
◎メースケ(♂)
捨て子の浮浪児。
敵意のある相手に立ち向かうことができない程度に気が弱く臆病。
劣悪な環境でも生き抜けるしぶとさがあり、田舎の山間部に生息している。
電子機器を持てる状態に無いので、メダロットとはメダロッタ―としてではなく協力・共生関係で共にいる。
○へびさん/マックスネイク(♂)ーヘ・ビーメダル
メースケのメダロット……ではないが、常に共にいる野良メダロット。
ほとんどしゃべらない上にメースケ以外に敵対的なため意思疎通は困難。
野良メダロットとしては驚異的なまでに献身的でメースケの保護に力を注いでいる。ただし交流の様が捕食光景に見えることが多々あり、人間を襲っていると勘違いされることも。
○ちーちゃん/プロールバイパー(♀)
メースケのメダロット……ではなく、世話焼きのお姉さんのような野良メダロット。
長期間人の下にいた経験のあるメダロットであり、彼女のおかげでメースケはギリギリ人間らしくいられている。喋れる個体だが普段は喋らず、「ちぃ」という音・声でコミュニケーションを取っている。
○おささま/グリークヘッド(♂)
メースケのメダロット……ではなく、コミュニティの中で一目置かれる長老のような野良メダロット。
メースケが野良メダロットに襲われないように手回ししている。頻繁に傍にいるわけではないが、時折交流している様を見ることができる。
◎カサイ(♀)
炎をこよなく愛するやべーおねえさん。炎が好きすぎて料理人になった。
動機は常識的でも起こす行動がめちゃくちゃに非常識な例を多発させている人物。彼女をよく知らない人からすれば狂人じみて見えることも度々。
メダロットのことは全般的に嗜好品・余剰品扱いで、人間とは明確に一線を引いている。自分のメダロットはお手伝いロボか従業員として接している。
ロボトルは基本的にはせず、仮に必要に迫られたときは自分の力でぶん殴る。炎を見たくなったときのみクドラを使用する。
○クドラ/フレイムティサラ(♀)/ファイアメダル
カサイのメダロット。
飲食店のお手伝いをしている看板娘。たまに尻尾を引っ掛けて空中ですっ転ぶ。
事故がないように攻撃機能にロックがかけられている。
○パチェ/ノットタッチ(♀)
カサイのメダロット。
人間的な作業にまったく向かない機体なのでもっぱらカサイに愛でられるのが仕事。
仕事ができないことにちょっと負い目を感じている。換装してほしいと要求することもあるが、ノットタッチの機体そのものが気に入られているので聞き届けられることはない。
○コドラ/ムーンドラゴン(♂)ーマリンメダル
カサイのメダロット。
ほとんどの時間を眠って過ごしている。いつ来てもどこかで眠っている看板猫のような存在。
◎川嶋レン(♂)
麦わら帽子がトレードマークの高校生の少年。
家があまり裕福ではないのでいろんな場所でバイトをしている。町に出ていれば結構な確率で働いている姿を見ることができる。
なかなかのバカだが人当たりはよく、交友関係が広い。
替えのパーツを持てるほど金がないのでロボトルは頑なに拒む。パーツを賭けなくても修理代を理由に断るほど。
○スイ/パパラチア(♀)
レンのメダロット。
貰われものであり、メダルからパーツまでこの一式しか替えがない。宝石型という実状に合わない機体なので金があると勘違いされる要因。
家庭内でのお手伝いやできる範囲の家事を担っている。本当はバイトをしてお金を稼げればいいなぁと思っている。
◎ナナウラ(♂)
どこにでも出没する冒険家。
興味と好奇心を抑えることができないせいで変人に片足を突っ込んでいる。意外と知識が豊富で、歴史や文化に造詣が深い。
完全に自分の趣味で冒険をしているため、たまに食い扶持を稼ぐために働く姿が見られる。
メダロットを持ってはいるが、メダロットそのものというよりはその技術を利用した別のものを作れないかと模索している。目下の研究目標はメダルイーター。
○ロド/ファーストエース(♀)
ナナウラのメダロット。
おちゃめな行動を好み、コミカルで甘えたがり屋。機体のせいでとても不気味。
たまにメダチェンジ状態でふよふよ浮きながら寝ている姿を見られ通報されかけている。
喋ることはないがその分動作で雄弁に語る個体。
◎マドカ(♀)
子供にも大人にも見える女性。
少女のようなつくりをした体、妙に大きな胸部、幼げな顔から吐き出される言葉は崩れ荒んでいるというどこか歪んだ印象を受ける存在。
変に実用的な道具がたくさんあるマニアックな店を経営している。採算がとれているかは謎。
メダロットも多少取り扱ってはいるが大抵マニアや玄人向けのよくわからないものばかりな上に品ぞろえは不定期に変わる。
ロボトルはたしなみ程度にやる。が、愛機が大概めちゃくちゃなので同じ相手と複数回やることはほとんどない。
○モザイク/カオスフィクサー
マドカのメダロット。
巨躯といって差し支えない機体のため、用がない時に外に出ることはほとんどない。
しょっちゅうティンペットが男型になったり女型になったりする、パーツ置換してもすべてニュートラルパーツなどとにかく性別があやふや。持ち主と同じで口調も定まらない混沌とした個体。一応、やや男性寄りであることが多い。
受け答えこそ普通にできるものの言葉の端々に嘲笑うような色がにじむためにまともに付き合える相手がかなり制限される性格。